灰色の北壁 / 真保 裕一
「ホワイトアウト」で一躍有名になった真保裕一の山岳小説です。昨年の暮れに片山右京のお仲間が富士山で遭難したという痛ましい事故も報道されました。毎年毎年、何らかの冬山での遭難は起きていますが、それでも遭難が後を絶たないというのは、危険を冒してまでも登る冬山には魅せられる人が多いのでしょう。私は山登りはしないので、その魅力については、よく解りません。確かに写真で見る冬山の景色は綺麗だとは思いますが、スキー場で吹雪にも遭いましたが、あの寒さを体感してまでも登るという気にはなれません。
本書は、短編が3作収録されています。ホワイトアウトのような冒険小説とは趣を異にしますが、どれも、読み応えがありますし、新田次郎賞の受賞作でもあります。静かな感動を覚える小説です。
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